株式会社ケイオス

株式会社ケイオス

永遠に完成しないものづくり

CHAOS PRESS 編集長 澤田 充

再定義の時代

2019.06.01

(コロナ禍前に書きました)

イスラエル人歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ氏の著書「サピエンス全史」「ホモ・デウス」が話題になっている。彼が述べているように、人類はどこに向かうか興味深い。そこまでの先の話ではないが、我々の身近にもシンギュラリティと考えられるような変化が数多く起きている。

商業施設に店舗以外の機能が増加している。施設内にEC用のショールームや宿泊できる施設は言うに及ばず、シェアオフィスまで入居してきている。またアウトレットモールにアウトレット以外のプロパー業態、一方では、公園や駅・図書館の中に店舗、ついでに言うと元来駅のないところに創意工夫して考えられた、いわゆる“道の駅”が駅に併設されたり、ネット企業がリアル店舗をつくったり、不動産企業がECモールに進出したりしている。従来型の定義ではおさまらない事があらゆるところで起きている。

コト消費が注目されているが、そう言えば、1989年に発刊された水野誠一(元西武百貨店社長)著「ネオ・アキンドノオト」には、はっきりと「物」から「コト」の時代になると記されている。

30年前から耳にしていたコトが今、盛んに述べられている。モノは人の概念から飛び出しにくく、コトは人の概念をいともかんたんに早く超えてしまう。そんな時代ゆえに既成概念にとらわれず、伝統や文化を大切にしながらも、思考が広がり、加えてそれを前進させるためにも“再定義”が求められている。
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