ケイオスを表現する
ケイオスは、街づくりをしている会社です。
街づくりや商業施設、地域ブランドなどのプロデュースの仕事をしています。
元々、こういう仕事をどこかで学んだことはありません。あったらいいな、というのを如何に実現できるかを使い手の肌感覚で作り続けてきました。
そうしているうちに、今までのセオリーでは説明できないつくり方をやっている、というようなことを言われるようになり、今に至ります。誰かに教えてもらったわけでなく、我流の積み重ねでやってきました。予定調和な、従来通りなやり方はしていないですね。
以前から気になっていたビジュアルを上野さん(Bueno)に見せながら、ホームページのデザインを相談したら、既存の作品を購入するのではなく、直接作家さんに考えていることを伝え、それを聞いてもらった上で、新たな表現を創造しましょう、と提案を頂き、そうすることにしました。
そうしてビジュアルの制作は、鹿児島で活動する東花行さんにお願いすることになりました。
東京のオフィスに東さんに来て頂き、ケイオスのこと、私が考えている色々な話を、聞いて頂いたのです。
「表現手法は、どういう形でも構わない、テーマがぶれなければ。ケイオスがそういう会社だから。」
「ヘンテコな会社でいたい。でも、もちろん真面目でもいたい。」
「発想は素人で、仕上げは玄人としておさめたい。」
「夢は、街づくり。夢はまだまだ叶っていません。」
「ある建築家が ”あなたの代表的な作品は?” と聞かれたときに、”NEXT ONE” と答えたのを聞いたことがあります。その言葉と思考がすごく好きなんです。」
「色々な街づくりに関わっています。けれど、まだまだ終わりはないです。「未」ですね。”永遠に完成しないものづくり” が人生のテーマです。」
「感じたことを表現してください。それは写真でなくても、彫刻でも絵でも、どんな表現方法でも、お任せします。どうして欲しいと具体的に言いません。今日話したことを聞いて頂いて、自由に表現してください。」
と東さんにお願いしました。
それから、3ヶ月。
東さんから、作品が届きました。
写真が2枚と立体作品です。
タイトルは、ありません。
ホームページのメインビジュアルのための作品を1点お願いしましたが、それは、2枚の写真で表現されてきました。
ホームページには、その2枚の写真を合わせた1枚のビジュアルにして表現しています。
その2枚の写真と立体作品は、ホームページの中だけでなくケイオス東京オフィスに置くことになりました。
ケイオス東京オフィスのエントランスに、立体作品を展示しています。
訪問して頂くと、この作品を最初に目にします。
そして、ミーティングルームには、先ほどの立体作品を撮影した写真が、大テーブルの向こうに展示されています。
その反対側に、もう一枚の写真が展示されています。
こちらが、作品の配置図です。
2枚の写真と立体作品が、1つの作品になっています。
この作品について、ミーティングルームに来て頂いた方々とお話しができれば、と思っています。
作品に名前はないので、自由にタイトルを付けてみても面白いかもしれません。
皆さんに、それぞれの好き勝手に解釈をしてもらいたいと思います。
そうやって、永遠に完成しないものづくりを楽しんでいきたいと思います。
ケイオスの東京オフィスでお待ちしています。
―澤田 充(ケイオス株式会社 代表取締役)